- 一遍上人絵伝
- いっぺんしょうにんえでん【一遍上人絵伝】一遍の遊行の生涯を描いた絵巻。 模本を含めて多くの伝本があるが, 1299年成立の聖戒(シヨウカイ)編「一遍聖(ヒジリ)絵」(一二巻, 京都歓喜光寺蔵)の系統と, 1307年頃成立の宗俊編「一遍上人縁起絵」(一〇巻)の系統とに大別される。 特に歓喜光寺本は, 法眼円伊筆で, 宋画の描法をとり入れたすぐれた大和絵として知られ, 当時の生活資料としても重要。 国宝。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.